社会保険労務士の通信講座選びでとりわけ大切なことは費用対効果!

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社会保険労務士の通信講座に申し込むとき、あるいはその前の段階(≒どこの通信にするのか決めるとき)に絶対に気になるのが「受講料」ではないでしょうか? いかに素晴らしい通信だとしても、費用が高くて予算オーバーとなってしまうのでは、あきらめるしかありませんから。

もちろん、社会保険労務士に合格させてくれそうな通信なのだったら、少しくらい費用が掛かっても申し込む価値はあるでしょう。実際の話、価格を見て「高い!」と感じても、評判がすごく良くて受からせてくれそうなら、「多少なら無理して、払ってもいいかな」と思うのも無理はありません。これは言い換えるなら「費用対効果が高いなら、肝心の費用が高くついても、払う価値がある!」そう思わせてくれる通信講座だということになりますね! 

~目次/このページでわかること~

  1. 社会保険労務士の通信講座は価格がまちまち!大手の受講費用を比較してみよう
  2. 社会保険労務士の通信講座・通学講座の費用の裏事情~価格はどうやって決まるのか~
    1. 業者間の集客が原因の場合
    2. 通信講座と通学講座、併設する業者の財政事情が原因の場合
  3. 社会保険労務士の通信講座・通学講座の費用の裏事情~安い場合はなぜ安くなるのか~
    1. テキストや問題集のような、紙媒体の教材の予算が削られている場合
    2. DVDや講義動画のような、メディア教材の予算が削られている場合
  4. 社会保険労務士の通信講座・通学講座の費用の裏事情~安いながらも、勉強の効率が上がる講座もある?~
    1. カラフルな印刷を行っている
    2. DVDや講義動画が充実している(セットを組むなどして凝った撮影を行っている)
    3. 受講生の合格率を欠かさず、年1回発表している
  5. 費用対効果を優先しながら社会保険労務士の通信講座を選ぼう!合格できる講座を!

社会保険労務士の通信講座は価格がまちまち!大手の受講費用を比較してみよう

社会保険労務士の通信講座は、実は昔から、ショッキングなくらい値段に格差がありました。数社くらいの通信講座の授業料しか調べないまま、申し込み先を決めてしまうと? 何か月も経過してから後悔することになるかもしれません。

それでは、いい機会です。近年、ネット上でよく名前が出てくる社会保険労務士の通信講座の価格をまとめてみましょうか。

通信講座名 通信講座のネーミング・料金
ユーキャン
  • 社会保険労務士講座:4,980円x16回
資格スクエア
  • 入門講座:5,400円
  • 基礎講座:72,360円
アガルートアカデミー
  • 社会保険労務士試験合格講座 基礎講義&総合講義 :168,000円
  • 社会保険労務士試験合格講座 カリキュラム(入門編):208,000円
  • 社会保険労務士試験合格講座 カリキュラム(演習編):198,000円
クレアール
  • 一発合格ストレート15カ月Aコース:192,000円
  • [先行学習型] 一発合格ストレート15カ月Aコース:228,000円
フォーサイト
  • 社会保険労務士試験対策講座 バリューセット:109,600円
エル・エー
  • 労士サクセス60コース:95,000円
LEC
  • 2019年合格目標 しっかり基礎+合格コース【通信Web動画・音声DL・スマホ】:220,000円
  • 2019年合格目標 しっかり基礎+合格コース【通信DVD】:240,000円
  • 2019年合格目標 合格コース【通信Web動画・音声DL・スマホ】:205,000円
  • 2019年合格目標 合格コース【通信DVD】:225,000円
TAC
  • 総合本科生Basic Web通信講座:198,000
  • 総合本科生Basic DVD通信講座:225,000
  • 総合本科生Wide Web通信講座:250,000
  • 総合本科生Wide DVD通信講座:281,000
  • 1.5年本科生 Web通信講座:306,000
  • 1.5年本科生  DVD通信講座:276,000
資格の大原
  • 社労士合格コース Web通信:191,500円
  • 社労士合格コース DVD通信:216,000円
  • 社労士合格コースinアドバンス16 Web通信:230,800円
  • 社労士合格コースinアドバンス16 DVD通信:260,200円
  • 社労士合格コースinアドバンス9 Web通信:211,100円
  • 社労士合格コースinアドバンス9 DVD通信:240,600円/li>

※ここでは基本的に、試験範囲全体を最初から最後までカバーしているコースに絞ってご紹介しております。
※上級者向けの講座をオープンしているところもありますが、それらは対象としていません。初級者でも勉強できるようになっているコースだけを取り上げております。
※キャンペーンの適用がよく行われていますが、それを抜きにした場合の金額で比較しております。

さてさて……いかがでしょうか? 社会保険労務士通信講座の価格帯に、桁違いの格差があると10年以上前から語られてきた理由は、一目瞭然ではないでしょうか? 今でも、各社間の授業料に大きな差がついていますね。

この表の中でいちばん安いのは? ユーキャンがいちばん安いのではないでしょうか? 総額を計算しても、80,000円程度で間に合いますね。しかし、表の下のほうに目をやると……? いかがでしょうか? 20万円を大きく超えてしまう講座がずらりと並んでいます。TACには、あと少しで30万円という講座があるくらいです! 

ようするに、安い講座と高い講座を並べると? 高い講座は、安い講座の3倍以上になってしまうことがあるのです。この傾向は、相当昔から続いています。したがってこれからもおそらく、変わることはないでしょう! 

社会保険労務士の通信講座・通学講座の費用の裏事情~価格はどうやって決まるのか~

それにしても、どうして社会保険労務士の通信講座の受講費用には格差がついてしまったのでしょうか? 

1.業者間の集客が原因の場合

通信講座に限ったことではありませんが、商品やサービスの料金というものはさまざまな原因が絡み合って決まります。この辺りは、経営学をかじった経験をお持ちの方ならよくご存じでしょう。企業側は、利益を追求するために価格の決定に知恵を絞ります。しかし利益を増やすために価格を上げてしまうと? とたんに、客足が遠のいてしまう恐れがありますね。

通信講座の世界でもその点は変わりません。したがって、他社の価格をよく見ながら、価格を操作してきました。

※社会保険労務士の通信講座の世界も、この数年(2010年代の半ば以降からでしょうか)で少しずつ情勢が変化しています。いわゆる「他社より安くすることで集客を目指す」動きが目立った時期があったのです。
 もっともそのような競争もやや落ち着いた感があります。社会保険労務士を、ゼロから勉強するのであれば、安くても50,000円以下でできるといったチャンスは、まずやってこないでしょう。
 正規の料金で申し込むなら、やはり7~80,000円から100,000円くらいが相場だとお考えいただいて差し支えありません。
 この世紀の料金から「キャンペーンの適用」を受けることである程度安くすることが可能です。

また、クレジットカードを用いることで分割払いにすることも可能ですし、
ハローワークの教育訓練給付制度と提携している講座であれば、あとで料金の回収をするチャンスが発生します。

2.通信講座と通学講座、併設する業者の財政事情が原因の場合

さて、費用が安くなる場合の社会保険労務士通信講座について軽くご説明させていただきました。しかし、どうやっても安くならない通信講座もあります。

上の段でご紹介した価格表をもう一度ご参照ください。20万円前後、あるいは25万円前後になる通信講座は、どうしてこんなにも高値なのでしょうか。

価格表で、高額の料金を設定している講座の特徴・共通項は何でしょうか? 

  • アガルートアカデミー
  • クレアール
  • LEC
  • TAC
  • 資格の大原

以上の中で、この数年で急速に勢力を拡大してきたアガルートは別ですが、通信講座会社というより通学講座の会社として(資格のスクールとして)、世に出てきた会社の名前が並んでいますね。

クレアールは最近、通信講座の会社というイメージが強まっているかもしれませんが、もともとは資格の学校として出発したという歴史があります。

では、どうして通学講座をやっている会社はなかなか受講費用を下げないのでしょうか? これは、通学というスタイルでサービスを提供する場合の収支の難しさに原因があります。

LECやTACのようなところは、何十年も前から活動していますし全国に進出しています。大都市のハブ駅等の周囲に、LECやTACや大原の学校が建てられている様子を見た覚えがある方は多いでしょう。

しかしこのような、条件の良い場所に学校を構えることは、とんでもなくコストがかかります! 
土地や建物は、いうまでもなく高額です。購入せずに借りる場合でも、その料金は高いですね。
そして、校舎や教室というものは……キープするだけでも維持費がべらぼうにかかります。大
手のスクールは、講師をはじめスタッフをたくさん雇う必要もありますから、人件費もかかってしまう傾向があるのです。

言い換えますと、このような出費の多さが、通信講座の費用を押し上げる原因になっています。通学講座をやっている会社は、学校機関の維持のために、高い授業料を受講者から徴収し続けないとやっていけないのです。

「だったら、通信講座だけでも安くすればいいんじゃないの?」そういう意見が出てきても不思議ではないでしょう。
しかし、通学・通信療法をやっている会社にとって、通信だけを低価格にすることは大きなリスクを伴います。通信を値下げすると、受講者が通信にばかり申し込んでしまいます。そうなったら通学講座は維持できなくなり、破綻してしまうという仕組みがあるのです。

社会保険労務士の通信講座・通学講座の費用の裏事情~安い場合はなぜ安くなるのか~

さて、上の段で社会保険労務士の通学講座と通信講座の費用の関係に気づいていただけたでしょうか? 価格競争の限界についても、ご理解いただけたでしょうか。

上の段を簡単にまとめますと「社会保険労務士の通信講座の受講費用は、通学をやっていないところのほうが安価になる傾向がある」ということになりますね。

ならば、安い通信講座にばかり目を向ければいいでしょうか? 

もちろん、費用は安くなるに越したことはないでしょう。ただし! 安さにばかり目を向けることはいただけません。通信講座の受講で、最優先すべきことは、社会保険労務士試験に合格することのはず。試験に受からせてくれる講座でないと、いかに安くても意味がありません。

昔の人は「安物買いの銭失い」なんていう、いまでも通用する見事な格言を残してくれましたね。社会保険労務士の通信講座を選ぶときも、この格言を忘れると危険です! あまりはっきりと書きたいわけではありませんが……残念ながら、受講料を思いきり下げるには? 何らかの費用を切り詰めなくてはいけません。

では何の予算をカットするのでしょうか? 

  • 教材の費用
  • カリキュラムの費用

これらを下げている会社もある模様です。

通信講座では、受講生が講師と直接出会えません。そこで、教材やカリキュラムが充実していないと命とりです。

  • テキスト
  • 問題集
  • メディア教材

最低でもこれらはそろっていないといけません。

※メディア教材とは? 
 映像型の教材や音声型の教材を意味します。
 音声型の教材といえば、CDやカセットテープ(←今はめったに見ませんが)が主流でしょう。
 そして、受講者がダウンロードして使う音声データも最近は急速にシェアを伸ばしています。
 映像型の教材といえば何といっても、DVDが有名でしょう。そして、いわゆるインターネット上の動画配信(ストリーミング形式が多いです)も無視できません。あとは、CD-ROMが使われることもあります。
 音声型の教材は、講義風景を録音したもので、耳だけで聞きます。映像型の教材は、講義風景を撮影したもので、目と耳の両方で視聴します。

もっとも最近は、さまざまな名目で、これらの教材が省かれていたり、あるいは何かもっとシンプルな教材に置き換えられていたりする通信講座が目立つようになりました。

○受講費用を渋っている場合
ここでは、2パターンに絞ってご説明しましょう。

テキストや問題集のような、紙媒体の教材の予算が削られている場合

現在は、デジタル化が進んでいる時代ですね。紙媒体はどんどん廃れつつあることは間違いないでしょう。新聞や書籍というものは、だんだんとネット売買に置き換えられています。その一環で、すべてをスマートフォンの中で勉強できるようにしている通信講座が増えています。

  • オリジナルのテキストや問題集を制作していない
  • 既存のテキストや問題集を採用して、間に合わせている
  • ネット上から、PDFのレジュメ等を配布するだけで終わらせている

このようなパターンは、これからも増えていくものと予測されています。

※とはいえ、社会保険労務士のような難関の国家試験の勉強では、まだ紙媒体のテキストや問題集は外せません! 学んだことを記憶に定着させるには、紙のテキストを何度も読み返したり、手を動かして問題集を解いたり、ノートをつけたり余白にメモを書き込んだり……といった作業が不可欠です! 

DVDや講義動画のような、メディア教材の予算が削られている場合

これは。最近は主流とはいえません。むしろじわじわと減っているように思われます。しかしまだ、大手の通信講座の中にもきちんとしたDVDや講義映像を制作しない会社が残っています(何もつくらないわけではありませんが……入門編のような役割の、補助的なメディア教材しかつくっていないという意味です!)。

通信講座で講師の講義を聞くには、メディア教材以外に手段がありません。紙媒体の教材が充実していないのもNGですが、メディア教材をつくらずに予算を浮かせようとするのもNGでしょう! 

社会保険労務士の通信講座・通学講座の費用の裏事情~安いながらも、勉強の効率が上がる講座もある?~

さて、ここで本題に立ち戻ってみましょう。社会保険労務士の通信講座で真に大事なことは「費用対効果」でしょうか? 

  • 高すぎる講座は、費用の負担がつらい
  • しかし安さばかりを追求すると、教材がイマイチといった理由で合格が遠のいてしまう
  • 安いに越したことはないが、質は落としていない講座を受けるべき

とはいえ、「あまり高くないのに、質が高い通信講座」なんて、都合の良いものがあるでしょうか? 
結論を書いてしまうなら「ゼロではありません」! 

よく探す必要はありますが、

  • どちらかといえば受講費用が安いほうに入る
  • キャンペーンの適用や、教育訓練給付金制度の適用もじゅうぶんに可能
  • しかし、教材の質やカリキュラムの質がイマイチということはない
  • むしろ、教材等にこだわりを持っており、予算を惜しんでいない

これらの条件にあてはまるのはどんな講座でしょうか。

  • テキストが充実している(ひと目で要点がわかるくらい読みやすい装丁となっている)
    テキストに予算をかけているかどうかは、わりと簡単に判断できます。
  • 図や表が多くて、理解しやすい
  • 文字が小さすぎず、余白が多くてバランスが取れている

この2点はどちらかといえば常識的なことかもしれませんが……

  1. カラフルな印刷を行っている

  2. これはかなり大きなポイントです! カラー印刷はとてもお金がかかるからです。白黒印刷のテキストは少なくなりましたが、いまだに二色刷りが中心ですね。しかし三色以上、できれば五色くらい使ったカラフルな印刷のほうが、目が疲れませんし飽きないというメリットを期待できます。

  3. DVDや講義動画が充実している(セットを組むなどして凝った撮影を行っている)

  4. メディア教材に予算をかけているかどうかも、わりと簡単に見分けがつくものです。

    • カメラが黒板・講師を正面からとらえたまま、ほとんど動かない
    • これは、教室の授業をただ撮影して流しているだけということになります。授業中は、カメラマンが動きながら撮影するわけにいきませんし、どこかにカメラを固定して撮影するということになります。撮影の手間暇もコストもそんなにかかりません。

      しかしこれでは、受講生は何十分も見ているとだんだんと集中力が途切れしまいます。カメラがたまに動いたり、必要に応じてクローズアップシーンが出てきたりするほうが飽きません。

    • 講師の背景にデジタル黒板が出るなど、凝った演出がとられている
    • デジタル黒板は、手書きの黒板よりずっと読みやすいです。またデジタル黒板を用意しているところなら、テキストや問題集の拡大表示を適度に取り入れてくれる傾向があります。

  5. 受講生の合格率を欠かさず、年1回発表している

  6. これは費用面の違いというより費用対効果の違いといえます。

    費用対効果の高い講座であれば、受講生が何人受かったのか正確に発表しますし合格率も発表するものです。全国合格率より高い数字を達成している講座なら、自信をもって公開できるでしょう(ただし、適当そうな数字の場合は信頼すべきではありません……詳しくは、こちらのページをお読みください)。

費用対効果を優先しながら社会保険労務士の通信講座を選ぼう!合格できる講座を!

社会保険労務士の通信講座は、費用対効果が高ければ高いほどおすすめの講座となります。

  • 講座の価格には大きな差があるため、その背後の事情にも目を向けるべき
  • 他社(世間の相場)と比べて、費用が高いほうに入る講座に無理に申し込む必要は特にない
  • とはいえ、安い通信講座に関しては、なぜ安いのか確認すべき(教材等が欠けている可能性あり)
  • 安くても、教材がじゅうぶんにそろっている講座を選ぶ。それで通信の費用対効果は上昇!

以上の流れをよく理解してから、講座選びに取り掛かりたいところですね。